2020/2/7(Fri)
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「おやすみ。」リリース!/「結婚の奴」と能町みね子さんの話

「東京論」に続く401第二弾RAM RIDER「おやすみ。」がリリースになりました。

今回は人気漫画家ふせでぃさんとのコラボレーションです。ジャケットやMVに物語を込めました。
パーカーや直筆サイン付きの複製原画なども限定生産で受注販売中です。みてみてね。


https://room.401u.jp/

ある雨の日に過ごした時間について、その時の天気や匂いや感情を1つにパッケージした感じの曲です。曲の冒頭や最後に聴こえる雨音は、バイノーラル録音により複数収録した音素材をさらに立体的にミックスした耳に心地良いサウンドになっていると思います。ぜひ本文のBGMとして聴いてみてください。さあ再生ボタンを押して!そして音量を調整して!

さて本題です。

能町みね子さんについては今さら僕が紹介するまでもないと思うが、イラストレーター、”自称漫画家”など様々な肩書を持ちつつ、テレビやラジオなどでもご活躍されているエッセイストだ。僕の中では宇多丸さんと同じような意味での「憧れの人」の箱に入っている。

そんな彼女がゲイの漫画家サムソン高橋氏との恋愛感情を抜きにした同居生活を描いたのが本作「結婚の奴」だ(直接は関係ないが彼女が夫(仮)と呼ぶサムソンさんの「世界一周ホモのたび」シリーズもとても面白いのでおすすめです)。

本書は大きく分けて4つのパートにわかれている。

能町さんがサムソンさんと出会い、恋愛を伴わない相手との同棲生活を計画し、その距離を少しづつ詰めていく第一幕。恋愛対象としては無縁のはずなのに、なぜかサムソンさんからの返信に読者も一喜一憂してしまう。読んでいるだけでその不思議な感覚が味わえる。

インターネット黎明期を振り返り、10代、20代の過去の恋愛について(かなり赤裸々に)記した第二幕。ちなみに書評やSNSではあまりこのパートの感想を見かけないのだが、個人的にはここで「冴えない恋愛」みたいな形で描かれる人間模様がすごく好きだ。とりわけ「良かったのか、良くなかったのか、よくわからない性体験」は僕を含め多くの人が通過してるんじゃないかと思う。それだけに共感しながら、えぐられながら読んだ。

そして第三幕は友人雨宮まみさんについて。結婚計画のさなかに起こった親しい人物の死という出来事から、やがて本作品のテーマに繋がる想いが綴られる。ここについてはうまく言葉にできない。是非読んでほしいです。

そしてラスト四幕は本題に戻り、アキラ(親しくなってからのサムソンさんの呼び名)との共同生活がいよいよ始まる、、、のか?!「正解」とか「結論」みたいなものではなくまさに現在進行系の内容なので読後すぐに二人のTwitterを物語の続きを読むかのように覗きにいってしまった。

能町さんの今回の著書「結婚の奴」を読んでこうしてブログに書くことになったのには実はきっかけがあり、メルマ旬報で連載している「人のミックスを笑うな」にて前後編にわけてより詳しく書いています。読者の方は是非チェックしてください。まもなく前編が掲載になります。ご縁があり紹介しただけではなく、僕が普段から考えている「恋愛」「結婚」の正体について言葉にする良い機会をいただきました。

結婚している人、していない人、したい人、別にしたくない人、考えはそれぞれでしょうが、どの角度から読んでも非常に面白い結婚(あるいは同棲)の実践本でした。読んだ人同士で感想いいたくなるようなそんな一冊です。ぜひ。

さて、ちょうど「おやすみ。」が流れ終わった頃でしょう。(ちょっと早いか)
「東京論」もよければどうぞ。

能町みね子さんの新作「結婚の奴」はこちらで。