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バカリズムライブ「?!」観てきました。

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バカリズム単独ライブ「?!」@草月ホール土曜日のお昼の部に行ってきました。年々テレビのお仕事で忙しくなる升野さんですが、最近では「架空OL日記」などでもすでに片鱗をみせていた脚本家としての才能も世に知られることになり、さらに限られた時間での制作だったことは想像に難くありません。もちろん「それでもやってくれるだろう」というファンの勝手な期待をもって会場に足を運んだわけですが、「?!」はその期待を裏切らない素晴らしいものでした。

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ステージに登場した升野さんはほんのちょっと痩せていて、ライブが始まる緊張感と相まってちょっと神々しくみえました。でも最初に笑いが起きたポイントをきっかけにそういう笑うのに邪魔になるような気持ちは全て吹っ飛んでしまい、ひとつひとつの言葉や動きに笑わせられてしまいます。繊細な照明の使い分けや新しいタッチのイラストでの幕間映像など、あとから思い起こして語ることはできますが(まあ野暮なのでしませんが)、観ている最中は笑うことで精一杯で感心する余裕もありません。映画をみるにしても小説を読むにしても伏線センサーが過敏なほうなので「あ、これはあとでなんかあるな」「これ一応頭のすみに置いておこう」という楽しみ方をするのですが、升野さんのライブではそんな僕ですら絶妙に忘れたタイミングでキーワードが回収されるので快感と悔しさが混じった不思議な気持ちにさせられます。そこがまた好きなところ。

音楽についてはもう「精一杯やらせていただいています!」としか言い様がないので自分自身のことは割愛しますが、今回のエンディングはMEGさんにダメもとでオファーをだしました。ダメもと、というのも彼女はこの春にロンドンへ移住してしまったので、よっぽどのミラクルがない限り実現不可能だったのですが、今回はうっかりそのミラクルが起きてしまいました。僕が尊敬する女性のひとりで、ときどき一緒になんかやったりする心強い友人ですが、正直助けられっぱなしです。DVDが出来たらすぐ送らなきゃ。会場に来れなかった方も是非発売をお楽しみに。お気づきの方も多いと思いますが升野さんは繊細な歌詞も書けるのはもちろんのこと、テクニカルな部分の字数調整や言いかえも的確なので、ほとんど僕の方では手直していません。言葉が音楽として聴きやすいので歌詞を覚えたあと(オチを一度楽しんだあと)でも何度でも聴ける歌になってるんじゃないかなーと思います。

 

千秋楽後の打ち上げにも参加したけどちょっと飲み過ぎてしまった。反省。

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カンケさんとは「升野さんは歌がうまい」という話で盛り上がりました。しまださんは今回のライブのDVD化も担当されています。僕が大好きな「オモクリ監督」でも演出を担当しているファン目線で信頼できるテレビマン。

お疲れ様でした!