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宇多丸先生ありがとう いつもすばらしいアイドルソング時評を届けてくれて

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Negiccoとのツーマンライブから早2週間、この日に始まった喉の不調からなかなか脱せず、もどかしい日々を送っていましたが、ようやく回復の兆しがみえてまいりました。私はRAM RIDERです。しかし長引けば長引くほど「やりきった感」がみなぎってくるのもまた事実。違和感に気付いたのがすべて終わったあとの撤収時で本当によかった。

ということでLIVE当日の振り返りなんかもしつつ、昨晩TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」内で放送された宇多丸さんのBUBKA長期連載中のアイドルソング時評「マブ論」のラジオ版「聴くマブ論」についても触れつつ、CDの通販開始のご報告なども含め、改めてご報告したいと思います。お付き合いください。

まずは6/14のNegiccoとのツーマンLIVE「DOUBLE BOOKING」。このシリーズは共演者の皆さんにオファーする際に必ずコンセプトをお伝えした上でリクエストしていることがあります。「"2組のアーティストが同じ会場をワンマンライブのためにとっちゃった(何かのミスで)"というコンセプトなので、時間こそ短いですが、対バン用のセットというよりは自身のツアーや単独でやるライブのようなセットリストを凝縮したスタイルでお願いします。」というような感じ。冷静に考えるとこのミスは箱側の責任でしか起こり得ないので、あくまでコンセプトとはいえ毎回会場を使わせてくれてる渋谷GRITさんも懐が深いですね。

今回のNegiccoチームもそれに全力で応えてくれた上、先日の渋谷でのワンマン(本物の方)のラストに謎の方式で突然発表された新曲「Ghosts」の初パフォーマンスの場所としてこの「DOUBLE BOOKING」を選んでくれたというのがまた、嬉しかった。Negiccoの御三方、ブッキングからレコーディング、ポッドキャスト収録、本番と本当にお世話になりました。みんな大事な仲間だし、僕がなにか手伝えることがあれば、なんでもします(運転とか家事代行とか、これはマジで)。

可憐な3人とおじさんのくせに1番ステージとのオンオフが激しい男

この日は会場入りからスタッフとの綿密な打ち合わせ、自身のリハーサル、そして約2時間のフライング入りを実績解除したリーダーとの邂逅、からのNegiccoチーム正規時間入りを経てコラボステージリハーサル、Negiccoリハーサル、最後に一向にMCが上達する気配のないEnjo-Gさんとの読み合わせを経て本番へ。そして始まってしまえばこっちのもの、とばかりにただただ楽しく過ごしていたらあっという間におわった一日でした。

RAM RIDERのLIVEは撮影自由ですがたまにこうやって無断転載されます。ありがとうございます。

コラボステージのためにつくった曲は2曲。どちらもとにかくこの日この瞬間に強烈な意味と光を放つことをイメージし、そこから逆算してつくった曲です。それぞれの楽曲についてはLIVE前に書きましたのでそちらを参照してください。CD発売の経緯まで書いた気がします。

僕は基本的には「準備の人」です。若い頃、自分の現場での判断力や身体性、センスに疑問と限界を感じ、それ以来「その場でお客さんの反応をみてその場で考えて動く」のを辞めて「あらゆるパターンを想定して全部準備する」にシフトしました。ツーマンであればお客さんの比率(は自分のイベントなら事前にある程度掴めますが)、自分の曲自体を知ってる割合、その日のテンションや反応など、とにかく状況に応じて用意した選択肢から頭の中で選び出してパフォーマンスし、そして何よりとにかく丁寧に歌う、ということだけを心がけています。

とくに20周年やツーマンなど主催のイベントの場合は入場の設計から自分たちでやるので準備も不安もとても多い。なのでセットリストがどうこう以前に準備することが山程あります。

その結果どうなるかというと、自分のステージの幕が上がり、最初の1曲目の1フレーズ目を歌った瞬間に「終わった!お疲れ様!」と脳内で打ち上げが勝手に始まってしまい(幹事:おれ)、その打ち上げのテンションでライブを乗り切っているのです。

この日も正直こんな感じでした。アルバムのためにつくったインタールードが流れ出し、NegiccoのKaedeさんのリクエストで久々に色川Dのメンテナンスで蘇ったLEワイヤーのコスチュームを身にまとって暗闇からピカ~!「ゆっくあ~ても~知らない(GALAXYの歌いだし)」あ~終わった~(脳内)、という具合です。

「終わった~(脳内の声)」


僕のために早い時期からチケットをとってくれたファンの人たちはもちろんのこと、Negiccoのファンのみんなも想定していたリアクションのうち「松」パターンでぶつかってきてくれたので、本当に良い形でステージをお届けすることができました。ありがたい。

ということで自分のLIVEの中盤では(ああ、そういえば3日後にはアトロクがあったな~。マジックの話するんだったな~)など翌日以降のスケジュールを考える余裕も生まれつつ、丁寧に丁寧に歌い上げることを心がけていました。

そのツーマンライブ直後のアトロク2では自分の子供の頃の原風景とテンヨーさんの話を絡めつつ、自分のショーマンシップの原点ともいえるマジック、手品の話をたくさんさせてもらいました。この時点で声はもうほとんどダメになってたんですができるだけ気づかれないようにやったつもり。大丈夫でしたかね?宇多丸さんが僕の面白がっているポイントをよく理解してくれたり、宇垣さんがマジックに興味があり弟子入りしたいと言ってくれたり、とにかくただ楽しい、嬉しいだけの時間でした。この企画に関してはテンヨーのSO SATOさん、そして津野ディレクターの理解がなければ実現できなかったので、この場を借りてあらためてお礼をさせていただきます。

この日の帰り際、完成したばかりの「Forever Green/これからあいにゆくよ」のCDを宇多丸さんに手渡ししました。すでにマブ論で取り上げる予定だということは伺っていたのだけど、プロモーションというよりはとにかく手にとってみてほしい、という気持ちで。そこで少しお話した内容についても書きたかったのだけど、今回の「聴くマブ論」のオンエアを待ってから、と考えていたので今日までとっておいたのです。

放送に先立って発売になった雑誌BUBKAの連載では宇多丸さんの宣言通り「筆頭」扱いで本作が扱われていました。見出しや「MUST BUY!」の欄でも大きく扱われています。楽曲についても僕の狙いをしっかり読み取った批評をしてくださいました。その中で「Forever Green」について「スチャダラパーからのライムスター - Forever Young」からの影響の話が出ています。実際スタジオでも宇多丸さんと少しそんな話をしました。

そのやりとりを「聴くマブ論」回で宇多丸さん自身がお話されてるんですが、僕は本当にこの、自分にとってヒップホップという枠組みを超えて大きな影響を受けた2大グループのコラボ曲からのインスピレーションに、指摘されるまで気づかず、しかしだが確実に、これは、「その影響だ」と認めざるを得ないのです。「Forever Young」については音楽コーナー「LIVE&DIRECT」でのマッシュアッププレイでも使用しているほどのお気に入り曲です。一方Negiccoとの新曲は「evergreen(いつまでも色褪せない)」という言葉から着想を得たタイトルですが、「evergreen」からの「Forever Green」ときて脳内のシナプスが「Forever Young」に繋がり、あのコール&レスポンスを引き出してしまったのかもしれません。一方で「これからあいにゆくよ」にはファンが聴けば一瞬でそれとわかるスチャダラパーへのオマージュを含んでおり、「なんだ結局このおじさんたち6人(3×2)の手のひらで踊っているのかよ」と孫悟空(カカロットじゃないほう)になった気分になってしまいました。

さて「聴くマブ論」では「これからあいにゆくよ」の評論、そしてオンエアもしていただきました。この曲が「遠征」をテーマにしている、というのはプレスリリースも記載しており、一聴していただければ伝わることだと思います。ですが、決して斬新とはいえないテーマを題材にしたこの曲で、自分なりに他のアーティストとは違うアプローチや切り口に挑んだ点についても、宇多丸さんはしっかり触れてくださっています。「Forever Green」では主にサウンドの引用やアプローチについて、「これからあいにゆくよ」では歌詞の構造について、楽曲を制作した立場からしても、(自分が気付いてなかった、という部分も含めて)宇多丸さんの批評はあまりにも的確と言わざるを得ません。宇多丸さんありがとうございました。そして「Forever Young」からの影響を認めます。すいません~!

というような言い訳めいた感想も含めつつ、みなさん雑誌「BUBKA」のマブ論、そしてTBSラジオ「アトロク2」の聴くマブ論、是非チェックしてください。

こんな未熟な私ですが今後も精進して一人でも多くの方に楽しんでいただけるような楽曲をつくれるよう精一杯努力を続け「落ちこぼれだって必死に努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ」と孫悟空(カカロットのほう)のような気持ちで頑張ります。

配信では聴けない楽曲もたくさん入った「Forever Green/これからあいにゆくよ」CDが通販中です!ぜひ買ってください。プレイステーション公式がディスクで新作ゲームをリリースしないことを決めたこの時代に、あと何枚だせるか…。ぜひ。