2019/3/4(Mon)
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最近観た映画5本。

週1更新とかいいつつ毎回書き出すとものすごくエネルギーを使ってしまうので今回は最近観た映画のメモ。劇場での映画選びやレンタルなどの参考程度ですが。

グリーンブック

天才黒人ピアニストが1960年代の人種差別が根強く残る(というか合法化されてる)アメリカ深南部(ディープサウス)を主人公の白人運転手兼ボディガードと一緒にツアーで回った記録を関係者の回想を元に映画化。1月に観てからというもの身近な映画好きにプッシュしまくってたのだけどこの度めでたくアカデミー賞作品賞受賞しました。最近では日本でもアカデミー賞ノミネート作が授賞式前に公開される機会が増えて(これは直後だったけど)嬉しい限り。

作品賞を他のにしたのは一昨年に「ラ・ラ・ランド」を抜いてテーマも近い黒人映画の「ムーンライト」が獲ったから。しかもこっちにもマハーシャラ・アリが出てる。作品賞は余計なこと考えて外しちゃったけど、実際に獲ったのは脚本と助演男優賞と作品賞の3部門なので、まあ的中ということにしておこう。

人と人がわかり合うためには怒りの言葉や上から目線などではなくユーモアこそが大事、ということがよくわかります。最後の一瞬まで最高な映画。ある展開があれば五億点だったけどそれがなかったので120点。

ギルティ

ワンシチュエーション+オペレーション通話ですべてが進むクライムサスペンス、と思いきや話が進んで全容が解明されると同時に主人公の内面にフォーカスが絞られていく不思議な映画。「風のリグレット」や「エネミー・ゼロ」の戦闘シーンなど音だけを頼りに進めるゲームを思い出させる。

照明の使い方が非常にオーソドックスで映画的。モノクロで観てもすごく面白いと思う。普通の人でももちろん楽しめるけど、映画を志す人が観たらものすごく勉強になりそう。

吹替版を作って音声だけで聴いてみても面白いかも。そんな不思議な体験だった。ツイートにもあるように、ラジオ好きには大変おすすめ。

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

中国で実際にあったカンニング事件が題材。カンニングといえば「ザ・カンニング」や安室ちゃんと山口くんの「That’s カンニング」など落ちこぼれ集団がなんとか合格をするために、みたいなコメディタッチのものが多いけど、これはそれ以外の見せ方(青春映画×犯罪サスペンス)をしてて、結構な発明だと思う。

緊張感の演出が過多なのが気になったけどお国柄なのかな。あいつらずりいな、とか彼がほんとに気の毒、とかあるけど解釈の仕方で納得はいくかも。

観終わったあとに思い出した映画は「ダークナイト」

検察側の罪人

ベテラン検察官と、その彼を師(憧れの先輩?)と仰ぐ新米検察官の周囲で巻き起こる複数の事件。成長と腐敗。

原作小説の要素をできるだけ詰め込んだのか(原作未読)、脇に出てくるキャラクターのサイドストーリーが若干散漫(よく言えばそれぞれが気になる)なイメージだったけど木村拓哉さんの落ち着いたトーンの演技がとてもよかった。木村さんがあんなことするの、映画では初めてじゃないかな。テーマも嫌いじゃないけど法廷劇というよりはクライムサスペンスに近かった。海外ドラマを2時間に凝縮した感じ。日本の地上波でもこういうトーンのドラマがもっと出てきたら観るなあ、と思った。

思い出した映画と役どころは「十三人の刺客」と稲垣吾郎のお殿様。

グレイテスト・ショーマン

フリーキーな見世物小屋で財を成した実在の興業屋、P.T.バーナムを題材にしたミュージカル。日本でいえば天才チンパンジーのオリバーくんなどを手がけた康芳夫みたいな人物か。調べてみるとわりと人でなしっぽいエピソードが出てくるが、映画自体はマイノリティと手を取り、底辺から這い上がる成功譚、もちろん途中で挫折もありますよ、みたいな感じの仕上がり。

基本的に音楽が良い映画には警戒心がすごく強いんだけどミュージカルの形であればそれが評価の大きな軸になるのでなんといっても音楽が素晴らしいという時点でこの映画の勝ちだな、と思った。ストーリーの欺瞞も脚色もすべてが吹き飛ぶ。鑑賞後に「ラ・ラ・ランド」と同じチームが音楽を手がけてると知って納得。あれも「音楽がいいから物語に警戒心を持つのはやめよう」と思いながら観た。そして「ボヘミアン・ラプソディもこんな感じのミュージカルだったら文句なかったのにな」と思った。ネットにはこの作品について結構辛辣なものも多く、でもそれも理解できる。でもミュージカルだと美化してなんぼ、みたいなイメージが自分の中にあるみたい。

以上最近みた映画の中からおすすめのやつをピックアップしてみました。