え?あと3日?本人の心の準備が全然できてない!アルバムと同名の新曲「REPLAY THE MAGIC」10/11(金)に配信になります。皆さんどうぞ拡散、リコメンド、プレイリスト、SNSなんでもご協力お願いします。
僕はというと当然自分のことだけやってればいい、というわけにもいかず、ライブの準備をしながら11月9日以降に向けたお仕事やその準備をしています。あと3日で新曲がみんなに聴いてもらえるなんてまだ実感がないな、という気持ちもありつつ、アルバムを完成させたのがずいぶん遠い昔のような気分。
今回のリリースを含めすべては20周年のライブを成功させるために起こしているアクションなので、これから毎週先行配信される新曲やアルバムを聴いて会場にきてくれると最も楽しめるように一生懸命すべてを組み立ててます。ぜひ来てね。
曲の内容や歌詞については直前にでもあらためて書きます。
それにしてもこうやって音楽を完成させ、届けるための準備をしている間にもAIはどんどん進化していますね。先週あたりから「AIが奏でる80s Style Jpop」が話題です。そもそもの楽曲のクオリティに加え、どこか懐かしい昭和っぽさの再現度がすごい、ということでリスナーの耳を引き付けているけど、ドラムのゲートの切り方やシンセパッドの音色を聴くとSugar's Campaignみたいな華やかさもあって80年代というより2010年代のリバイバルっぽい感じ。これがちょっとしたプロンプト(コマンド)で生成できるなら「いよいよだな」とちょっと思いました。
僕は生成AIもシンセサイザーやDTMの延長にある便利な道具に過ぎないと考えていたけど、そうも言ってられなそう。これからの時代は音楽も天然物と養殖に二分されていくのかもしれないな、とふと思いました。BGMとしてサッとこの世にない音楽を取り出せる、あるいは生成そのものがレクリエーションになる可能性は十分にあるし、それがそのままビジネスの世界で使えるのなら面倒くさい権利処理の発生しないAI音楽は相当重宝されるでしょう。
一方で相変わらずちまちまとギターやピアノ、あるいは左手にキーボード、右手にトラックボールというスタイルでつくられる音楽(=天然物)は、その魅力が表現者本人の物語、ナラティブに紐づけられた状態で輝きを増すようなイメージ。
華々しくデビューして音楽を量産し、枯渇する。なんとか立ち直っても悩んでつくれない時期があったり、空白の期間ができたりする。加齢やライフスタイルの変化や、そもそもの人としての危うさ、私生活の問題もあるかもしれない。そういった人間が紡ぐ作品が時に聴く側の心理や生理、記憶と強く結びついて本来以上の魅力を宿すのかもしれません(別に僕の話じゃないよ、例え話です)。
坂本龍一さんが生前、だんだん指が動かなくなっていることに対して、「その指を使わずとも成立する音楽に変化している、曲想が変わってきている」というようなことを仰ってました。非常に勇気づけられる言葉です。逆に以前にリリースされた作品があまりにもダメダメだったとしたら、それがチャンスになることもあるのかも。
「REPLAY THE MAGIC」はRAM RIDERにしかつくれない、しかも今の僕にしかつくれない作品に仕上がってます。ぜひ3日後の配信と11/1のアルバムを楽しみにしていてください。そして迷っている方、ぜひ11/9のWombの20周年ライブにお越しください。どうしてもたくさんの方にみてほしいのです。よろしくね。
2024年11月9日(土) 開催
RAM RIDER 20th Anniversary LIVE 「REPLAY THE MAGIC」
特設サイト
https://ramrider.com/replay-the-magic/